日本ロッシーニ協会について

 

日本ロッシーニ協会  Società Rossiniana Giapponese (1995年12月創立)

 

日本ロッシーニ協会(Società Rossiniana Giapponese)は、ロッシーニとその作品の世界的再評価と研究の飛躍的発展に鑑み、これを学問的に継承し、日本における研究・批評・著述・演奏にさまざまな角度から貢献することを目的として、1995年12月に設立されました。名誉会長に19世紀イタリア・オペラの文献学的批判考証の世界的権威フィリップ・ゴセット氏(ロッシーニ財団によるロッシーニ全集編纂最高責任者、及びシカゴ大学による批判校訂版ヴェルディ全集の編纂最高責任者)を迎え、研究者と演奏家の相互協力、さらに諸外国の研究団体との交流を通じて、ロッシーニ復興運動の一翼を担うべく活動を続けております。

 

          日本ロッシーニ協会設立20周年記念ガラコンサートのカーテンコール(2016年10月17日)
          日本ロッシーニ協会設立20周年記念ガラコンサートのカーテンコール(2016年10月17日)

 

 

 

 

組織(2017年5月改編)

  

名誉会長

 

フィリップ・ゴセット Philip Gossett

顧問 高崎保男 (2009年3月まで会長)
会長 水谷彰良 (2009年3月まで副会長/事務局長)
事務局長 金井紀子 (2009年4月より)
運営委員 朝岡聡
天羽明恵
家田紀子
井内美香
小畑恒夫
阪口直子
 及び前記役員の金井紀子と水谷彰良(50音順)
会員 約100名
関連団体 ロッシーニ財団(ペーザロ)
ドイツ・ロッシーニ協会(シュトゥットガルト)

事務局

Rossiniana編集部

158-0085
 東京都世田谷区玉川田園調布1-11-11-102
 TEL 03-3721-2084 / FAX 03-3722-0426 
   
主な活動と事業

 

後援

 

ロッシーニ普及に寄与すると認められる上演や演奏会への後援と協力

会報・紀要

ロッシーニ通信(2012年よりメールマガジンをこれに当たる)

紀要『ロッシニアーナ(年1回)の発行

演奏会 ロッシーニ時代の歌唱法研究と作品普及を目的とする演奏会の開催
国際協力 諸外国の団体・研究者との交流と協力
ロッシーニ財団および関連研究者への資料・情報の提供
ドイツ・ロッシーニ協会との提携・協力
例会

講演会、講座、セミナー、ロッシーニ作品の上演映像鑑賞など

(2012年より年6~7回開催)

今後の予定事業

 

楽譜出版、文献出版、CD制作など

 

 

日本ロッシーニ協会設立に際して             高崎 保男

                    

               日本ロッシーニ協会紀要『ロッシニアーナ』創刊号(1996年2月発行)より

 

 1992年の生誕200周年の頃から、私たちのロッシーニ観には明らかに変化が生じはじめた。ロッシーニは、ただ単に〈セビリャの理髪師〉と〈ウイリアム・テル〉序曲の作曲家にすぎないのではなく、その数多いオペラの大部分はもはや忘却の彼方に埋もれても仕方がない時代遅れの作曲家なのではなく、ロッシーニこそはおそらくオペラ史上でもモンテヴェルディやモーツァルトやワーグナーに比肩する傑出した天才であったことを、私たちもようやく正当に認識しはじめたのである。オペラの分野だけに止まらず、宗教音楽や歌曲やピアノ曲をかりた場合にもまた、彼の音楽はすべて、ほんの一部を聞いただけでもロッシーニのものと直感できるようなユニークな生命と魅力にみちている。百数十年の永い年月を越えてかくも強烈な力をもって現代の私たちを呪縛せずにはおかぬロッシーニの音楽の秘密とは何か? それをよりよく理解し、われわれ自身のものとして血肉化することはいかにして可能であろうか?

 これまで、それぞれの立場においてこのような問題を抱えてきたロッシーニの賛美者たちが相集い、このたび「日本ロッシーニ協会 Società Rossiniana Giapponese」を設立することになった。いうまでもなく、研究や学問は本質的には全く個人的な営みと努力でなければならぬ。しかし、ロッシーニ研究に当たって私たちが置かれている状況は決して恵まれたものではなく、楽譜や資料ひとつにしても、すべてが完備されているどころか、入手や閲覧さえもままならぬものが多い。そうした現状の中で、私たちひとりひとりがそれぞれの力と知恵を出し合い、情熱を分かちあい、少しでも緊密に協力しながら、ロッシーニの音楽の魅惑と真価をよりよく理解することを本協会の目標に掲げる。幸い、イタリアをはじめとする欧米諸国でも、過去十数年の間にロッシーニについての研究と再評価は飛躍的に高まってきた。私たちはペーザロのロッシーニ財団とも密接な連携をとりつつ、〔ロッシーニ欠如〕というこれまでの音楽史の空白を埋める努力をつづけたいと願う。