日本ロッシーニ協会の例会とその記録

 

日本ロッシーニ協会では現在年6~8回の例会を実施しています。次に実施中の本年度と前年度分の告知を順次掲げ、過去の例会(2012年9月リニューアル以降)の記録を別途掲載します。

 

             2016年の例会より。1月17日(左)と6月26日(右) 

 

2024年度の例会( 8回実施予定)

 

次回例会を次のように行います。

日本ロッシーニ協会例会(2024年3月10日) 

 

題目 2023年ROF《ブルグントのアデライデ》鑑賞会

期日 2024年3月10日(日)午後1時30分開始、午後4時40分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム    会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

昨年2023年ROFの《ブルグントのアデライデ》最終日(8月22日)の上演映像を鑑賞します。今回は12年ぶりのROF上演で、フランス人演出家アルノー・ベルナールによる新演出。舞台をROFの劇場の稽古場に設定し、劇中劇や劇の成立を採り入れたメタシアター(メタ演劇)となっています。

例会では講師を立てずに簡潔な作品解説を配布し、全編を鑑賞します。

作品解説はこちらをご覧ください↓

https://www.dropbox.com/s/6khteds0o29yeqj/Adelaide%20di%20Borgogna%202017.07.16.pdf?dl=0

 

収録:2023年8月22日ヴィトリフリーゴ・アレーナ

演出:アルノー・ベルナール、指揮:エンリーコ・ロンバルディ、RAI国立交響楽団、ヴェンティディオ・バッソ劇場合唱団 オットーネ:ヴァルドゥイ・アブラハミヤン、アデライデ:オルガ・ペレチャツコ、ベレンガリオ:リッカルド・ファッシ、アデルベルト:ルネ・バルベラ、エウリーチェ:パオラ・レオチ、イロルド:ヴァレリー・マカロフ、エルネスト:アントーニオ・マンドリッロ

 

 

 

日本ロッシーニ協会例会(2024年1月21日) --- 終了しました   

 

題目 2023年ROF《エドゥアルドとクリスティーナ》鑑賞会

期日 2024年1月21日(日)午後1時30分開始、午後4時40分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム    会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 新年の例会に2023年ROFの目玉公演《エドゥアルドとクリスティーナ》の上演映像を鑑賞します。これは44年目を迎えたROFによるイタリア蘇演で、ステーファノ・ポーダの特殊な演出でも大成功を収めました。

この例会では講師を立てずに簡潔な作品解説を配布し、舞台と初挿入されたアトレイのアリアに関する若干の説明だけで全編を鑑賞します(字幕はイタリア語のみ)。年明けに完全作品解説を日本ロッシーニ協会ホームページに掲載しますので、事前勉強に活用してください。

 

収録:2023年8月11日ヴィトリフリーゴ・アレーナ

ステーファノ・ポーダ(演出)、ヤデル・ビニャミーニ指揮RAI国立交響楽団、ヴェンティディオ・バッソ劇場合唱団 カルロ:エネア・スカーラ、クリスティーナ:アナスタジア・バルトリ、エドゥアルド:ダニエラ・バルチェッローナ ほか

  

2023年度の例会( 8回実施)

日本ロッシーニ協会例会(2023年11月19日) --- 終了しました   

 

題目 天才歌手マリブランの再評価と幻の映画『ラ・マリブラン』

講師 水谷彰良

期日 11月19日(日)午後1時30分開始、午後4時40分終了予定 (会場は1時5分から入れます)

会場 北沢タウンホール 3Fミーティングルーム  会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 28歳で早逝したロッシーニ時代の天才歌手マリア・マリブラン(1808-1836)に対する関心は、近年ますます高まっています。この例会では知られざるマリブランの声楽的特質と同時代の評価を再検討するとともに、1944年に封切られたフランス映画『ラ・マリブランLa Malibran』(サシャ・ギトリ監督、91分)を鑑賞します。この映画には冒頭からロッシーニが登場し、詩人アルフレッド・ド・ミュッセ役でジャン・コクトーも出演しています。字幕の無いフランス語の映画ですが、台本を基に随時解説を加えて放映します。   (講師・記) 

 

日本ロッシーニ協会例会(2023年9月29日) --- 終了しました  

 

題目 朝岡聡の「行った!見た!聴いた!2023年ペーザロの夏」~ROF2023報告~

講師 朝岡 聡

期日 9月29日(金)午後1時30分開始、午後4時30分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール 3Fミーティングルーム  会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 8月に開催されたロッシーニ・オペラ・フェスティバルは、今回も大変充実したプログラムとハイレベルの演奏で聴衆を魅了しました。4年ぶりにペーザロを訪れて鑑賞した今年のオペラ主要3演目の他、ベルカントコンサートの様子も映像を駆使して紹介します。特にROFで初めて上演された《エドゥアルドとクリスティーナ》の舞台は必見。新演出の《ブルグントのアデライデ》や歌手陣充実の《パルミラのアウレリアーノ》の魅力もお伝えします。かの地でしか味わえないロッシーニ演奏の感動と興奮を皆様と分かち合いながらのROF2023リポートです。 

                                                (講師・記) 

 日本ロッシーニ協会例会(2023年7月29日) --- 終了しました  

 

題目  《ラ・チェネレントラ》初演200年記念上演鑑賞会

期日 2023年7月29日(土)午後1時30分開始、午後4時30分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール 3Fミーティングルーム  会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 アルベルト・ゼッダ先生が《ラ・チェネレントラ》初演200年を記念して企画し、2017年2月28日ペーザロのロッシーニ劇場にて演奏会形式で行われた公演のライヴ映像鑑賞会です。ゼッダ先生はこの上演の一週間後の3月6日に89歳で亡くなりましたので、これが先生の息のかかった最後の上演となりました。ドン・ラミーロを前年アカデミア・ロッシニアーナに参加した21歳のシャビエル・アンドゥアガ、アンジェリーナを同期のメッゾソプラノ、アウローラ・ファッジョーリが歌っています。

◎マンリオ・ベンツィ指揮ロッシーニ音楽院管弦楽団&合唱団 主な配役Aurora Faggioli (Cenerentola), Xabier Anduaga (Don Ramiro), Maharram Huseynov (Dandini), Pablo Ruiz (Don Magnifico), Shuxin Li (Alidoro)   

 

日本ロッシーニ協会例会(2023年6月25日) --- 終了しました   

  

題目 2023年ROF予習会

講師 水谷 彰良

期日 2023年6月25日(日)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール 3Fミーティングルーム  会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 今年のROF(ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル)の主要3演目は《エドゥアルドとクリスティーナ》《パルミラのアウレリアーノ》《ブルグントのアデライデ》です。うち2作は上演映像が発売済みで、筆者による作品解説も協会ホームページに掲載されていますので、予習会ではROF初上演《エドゥアルドとクリスティーナ》を中心に、演奏会の演目《マリブランの死に寄せるカンタータ》《教皇ピウス9世を讃えるカンタータ》も交えて紹介します。                                                                           (講師・記)

 

 日本ロッシーニ協会例会(2023年5月16日) --- 終了しました  

 

題目 いま聴くべき旬のオペラ歌手

講師 香原斗志

期日 2023年5月16日(火) 午後1時30分開始、午後4時30分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール2F、第一集会室   会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 3年余りにおよんだコロナ禍のトンネルを抜け、世界中でオペラ公演が通常運転に戻っています。3年とは短いようで長く、「旬の歌手」の顔ぶれは変わりつつあります。しかし、特に日本の聴き手は、本場で活躍する歌手の生の声を聴けない期間が生じたため、下手をすると浦島太郎です。この3月、4月にイタリアで聴いた収穫も加え、私が耳でたしかめた結果を中心に、いまオペラ界を牽引し、これから支えると思われる「旬の歌手」たちを、映像や音源とともに紹介します。                                                               (講師・記) 

 

日本ロッシーニ協会例会(2023年4月12日) --- 終了しました 

 

題目 ナポリ楽派のオペラ その特徴と魅力

講師 井内美香

期日 2023年4月12日(水) 午後1時30分開始、午後4時30分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール2F、第一集会室   会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 ヴェネツィアで大きく華開いたバロック・オペラはその後、中心地をナポリに移します。ナポリで学んだ作曲家、声楽家たちはナポリ楽派として、バロックから古典派オペラの時代まで、ヨーロッパ中、そしてロシアでも活躍しました。今回はナポリ楽派のバロック・オペラを代表する作曲家、A.スカルラッティ、ヴィンチ、ポルポラなどの特徴を、豊富な映像と音源でご紹介し、その魅力に迫ります。               (講師・記)

 

日本ロッシーニ協会例会(2023年2月28日) --- 終了しました 

 

題目 ヴェネツィアのオペラ&カストラートの芸術

講師 朝岡 聡

期日 2023年2月28日(火) 午後1時30分開始、午後4時30分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール2F、第一集会室   会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 17世紀前半にヴェネツィアに公開劇場が誕生して、オペラは新たな展開を見せ、いよいよ隆盛を極めていきます。この回ではヴェネツィアでも活躍したモンテヴェルディ最晩年のオペラから始めて、その後継者であるカヴァッリ、さらにヴィヴァルディへと繋がるヴェネツィアのオペラの流れを辿ると共に、バロック・オペラの華カストラートについても考察します。合わせて当時のオペラの舞台技術や演出についても資料や動画で紹介しつつ、バロック・オペラの魅力を様々な視点から紹介します。                      (講師・記)

※シリーズ「ロッシーニまでのオペラとその歴史」の第2回です。第3回は4月12日(水)、井内美香さんを講師にナポリ派のバロック・

 オペラをテーマに予定しています。 

 

日本ロッシーニ協会例会(2023年1月18日) --- 終了しました 

 

題目 オルフェーオの物語とその歌劇の変容

講師 水谷彰良

期日 2023年1月18日(水) 午後1時30分開始、午後4時30分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール2F、第一集会室  会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 2023年最初の例会は、シリーズ「ロッシーニまでのオペラとその歴史」の第1回「オルフェーオの物語とその歌劇の変容」です。ギリシア神話のオルペウス、これを題材とするポリツィアーノの牧歌劇《オルフェーオの寓話》(1480年)、楽譜が現存する最古のオペラ《エウリディーチェ》とモンテヴェルディ《オルフェーオ》、ランディ《オルフェーオの死》、ロッシとサルトーリオの《オルフェーオ》など、初期バロックの歌劇を中心に、豊富な音源と映像を用いて物語と作劇の変遷を明らかにします。                    (講師・記)

 

2022年度の例会( 6回実施)

日本ロッシーニ協会例会(2022年11月5日) --- 終了しました 

 

題目 2022年ROF《オリー伯爵》鑑賞会

期日 2022年11月5日(土) 午後1時30分開始、午後4時30分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール2F、第1集会室    会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

今年最後の例会は、今年8月ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル《オリー伯爵》の上演映像鑑賞会です!  

※当日は作品解説を配布し、休憩を挟んで2時間30分の映像をご覧いただきます。

 

《オリー伯爵》2022年ROF上演

収録:8月9日 ペーザロ、ヴィトリフリーゴ・アレーナ

演出:ウーゴ・デ・アナ、指揮:ディエゴ・マテウス、RAI国立交響楽団、ヴェンティーディオ・バッソ劇場合唱団

出演:フアン・ディエゴ・フローレス(オリー伯爵)、ジュリー・フックス(アデル伯爵夫人)、マリア・カタエヴァ(イゾリエ)、アンドレイ・フィロンツィク(ランボー)、ナウエル・ディ・ピエロ(教育係)、モニカ・バチェッリ(ラゴンド)ほか

 

日本ロッシーニ協会例会(2022年10月4日) --- 終了しました

 

題目 ドニゼッティのフランス語版《ランメルモールのルチーア》

講師 澤原行正

期日 2022年10月4日(火) 午後1時30分開始、午後4時40分終了予定(会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール2F、第一集会室  会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 ガエターノ・ドニゼッティは生涯に60以上のオペラを残しています。彼が1835年にナポリで初演した《ランメルモールのルチーア》は、上演後瞬く間に人気作品となりました。そして、彼はイタリアからパリへ活動拠点を移す際にこの作品をフランス語版として改作しました。現在はほとんど上演されず、イタリア語上演が主流ではありますが、このフランス語版には物語や登場人物、楽曲などに興味深い変更が見られます。今回の例会では、それらの違いについて録音や上演映像を用いながら紹介します。[講師・記] 

 

日本ロッシーニ協会例会(2022年8月3日) --- 終了しました

 

題目 ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭の歴史と上演

講師 水谷彰良

期日 2022年8月3日(水) 午後1時30分開始、午後4時40分終了予定(会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール2F、第一集会室  会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 南ドイツの温泉地バート・ヴィルトバート(Bad Wildbad)で1989年に開始された「ウィルトバートのロッシーニ音楽祭」は、今年34年目を迎える歴史ある音楽祭です。ドイツ・ロッシーニ協会も関与した同音楽祭では《セミラーミデ》のノーカット上演、モルラッキやオベールのオペラの蘇演など学術的にも興味深い公演を系統的に行っています。この例会ではペーザロのROFとは異なるコンセプトを備えた音楽祭の歴史を概説し、録音と上演映像を用いてその特色を紹介します。[講師・記]

 

日本ロッシーニ協会例会(2022年5月14日) --- 終了しました   

 

題目 コロナ下のロッシーニ上演とROF2021《スタバト・マーテル》鑑賞会

期日 2022年5月14日(土) 午後1時30分開始、午後4時40分終了予定(会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール2F、第1集会室  会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 過去2年間の例会では、ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル、ミラノ・スカラ座、ヴィーン国立歌劇場の最新ロッシーニ上演の映像鑑賞会を行いましたが、他にも重要な公演があります。この例会では前半にコロナ下での世界のロッシーニ上演をダイジェストで紹介し、後半に2021年8月20日ROFで世界初演されたマッシモ・ガスパロン演出の舞台形式《スタバト・マーテル》を全編鑑賞します。

 

◎《スタバト・マーテル》舞台上演・世界初演(2021年8月20日)

 演出・装置・衣装:マッシモ・ガスパロン、指揮:ヤデル・ビニャミーニ、フィラルモニカ・ジョアキーノ・ロッシーニ、

 ヴェンティーディオ・バッソ劇場合唱団 ジュリアーナ・ジャンファルドーニ(S)、ヴァシリサ・ベルザンスカヤ(Ms)、

 ルジル・ガティン(T)、リッカルド・ファッシ(B)

 

日本ロッシーニ協会例会(2022年3月26日) --- 終了しました  

 

題目 ロッシーニ時代の歌手の声種──ソプラノ・スフォガートとメッゾコントラルト、テノーレ・コントラル

   ティーノとバリテノーレ

講師 水谷彰良

期日 2022年3月26日(土)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール2F、第1集会室   会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 21世紀に入ってロッシーニ時代の歌手と声種に関する研究が進んだ結果、新たな概念や術語が浮上しました。女性歌手を従来のソプラノ、メッゾソプラノ、コントラルトではなく「ソプラノ・スフォガート」と「メッゾコントラルト」に区分して再解釈する試みが、テノールにおける「テノーレ・コントラルティーノ」と「バリテノーレ」に呼応する形で始まったのです。この講演では、最新の声楽研究で明らかになった諸問題、声種や用語に関する知見を、近現代の歌手の録音も用いて考察します。                       [講師・記]

 

 日本ロッシーニ協会例会(2022年1月15日) --- 終了しました 

 

題目 ヴィーン国立歌劇場《セビーリャの理髪師》上演映像鑑賞会

期日 2022年1月15日 (土)午後1時30分開始、午後5時終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール2F、第1集会室   会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 最新のロッシーニ上演を観る例会として、2021年10月にヴィーン国立歌劇場で上演された《セビーリャの理髪師》の上演映像鑑賞会です。これは再開されたヴィーン国立歌劇場がミケーレ・マリオッティの指揮とフアン・ディエゴ・フローレス主演で行った上演のライヴで、ロジーナをロシア人ヴァシリサ・ベルザンスカヤ、フィガロをカナダ人ティエンヌ・デュピュイ、バルトロをパオロ・ボルドーニャ、ドン・バジーリオをイルダール・アブドラザコフと国際色豊かな配役です。

収録:2021年10月ヴィーン国立歌劇場

演出:ヘルベルト・フリッチュ、指揮:ミケーレ・マリオッティディ、ヴィーン国立歌劇場管弦楽団&同合唱団 

配役は、フアン・ディエゴ・フローレス(アルマヴィーヴァ伯爵)、ヴァシリサ・ベルザンスカヤ(ロジーナ)、エティエンヌ・デュピュイ(フィガロ)、パオロ・ボルドーニャ(バルトロ)、イルダール・アブドラザコフ(ドン・バジーリオ)ほか 

  

2021年度の例会(コロナ禍により5回のみ実施)

 日本ロッシーニ協会例会(2021年12月25日) --- 終了しました 

 

題目 ミラノ・スカラ座2021《イタリアのトルコ人》上演映像鑑賞会

期日 2021年12月25日 (土) 午後1時30分開始、午後5時終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール2F、第1集会室    会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 最新のロッシーニ上演から2021年10月13日ミラノ・スカラ座《イタリアのトルコ人》を鑑賞します。これは昨年コロナ禍により初日のみで中止されたスカラ座《イタリアのトルコ人》公演再開の初日をRai 5が映像配信したものです。1年8カ月を経ての満を持した再演。素晴らしい歌手に加えてフォルテピアノも活躍するロッシーニ演奏の醍醐味を味わえます。 

◎《イタリアのトルコ人》2021年10月13日ミラノ・スカラ座

演出:ロベルト・アンド、指揮:ディエゴ・ファゾリス、ミラノ・スカラ座管弦楽団&同合唱団 配役はアーウィン・シュロット(セリム)、ローザ・フェオーラ(ドンナ・フィオリッラ)、ジューリオ・マストロトータロ(ドン・ジェローニオ)、アントニーノ・シラグーザ(ドン・ナルチーゾ)、アレッシオ・アルドゥイーニ(プロズドーチモ)、ラウラ・ヴェッレッキア(ザイダ)、マヌエル・アマーティ(アルバザール)

 

日本ロッシーニ協会例会(2021年11月23日) --- 終了しました 

 

題目 2021年ROF 《イングランド女王エリザベッタ》 鑑賞会

期日 2021年11月23日 (火・祝) 午後1時30分開始、午後5時終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール2F、第1集会室    会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 コロナ明け最初の例会は、今年8月のロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル《イングランド女王エリザベッタ》の上演映像鑑賞会です!  ※当日は作品解説を配布し、休憩を挟んで2時間40分の映像をノーカットでご覧いただきます。会場は3階のミーティングルームではなく2階の集会室です。

◎《イングランド女王エリザベッタ》2021年ROF上演

収録:ペーザロ、ヴィトリフリーゴ・アレーナ

演出:ダヴィデ・リヴェルモレ、指揮:エヴェリーノ・ピド、RAI国立交響楽団、ヴェンティーディオ・バッソ劇場合唱団 出演:エリザベッタ:カリーヌ・デエ(Karine Deshayes)、レイチェステル:セルゲイ・ロマノフスキー(Sergey Romanovsky)、マティルデ:サロメ・ジーチャ(Salome Jicia)、エンリーコ:マルタ・プルーダ(Marta Pluda)、ノルフォルク:バリー・バンクス(Barry Banks)、グリエルモ:ヴァレンティーノ・ブッツァ(Valentino Buzza)

 

日本ロッシーニ協会例会(2021年4月10日) --- 終了しました 

 

題目 ベートーヴェン時代のヴィーンとロッシーニ旋風の真実

講師 水谷彰良

期日 2021年4月10日(土) 午後1時30分開始、午後4時45分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム    会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 ドイツ語圏の音楽新聞で最初にロッシーニに言及されたのは1814年。ヴィーンでは1816年11月の《幸せな間違い》を皮切りに、5年間に16作品が上演されました。これを受けてロッシーニのヴィーン訪問が1822年に実現して「ロッシーニ旋風」が巻き起こり、ベートーヴェンもそのあおりを受けました。この講演では、ベートーヴェン時代のロッシーニ受容、批判と擁護、ロッシーニによる楽聖訪問の有無と神話誕生の背景、近代の音楽史における両者の位置づけと評価の変遷を最新研究に基づいて明らかにします(伝記映画からの映写あり)。 (講師・記)  

 

日本ロッシーニ協会例会(2021年2月27日) --- 終了しました 

 

題目 ベルカントの基となる発声と歌唱 ─ 歌手の立場から

講師 天羽明惠

期日 2021年2月27日(土) 午後1時30分開始、午後4時30分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム    会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 1月の例会で取り上げられた「ベルカント」を、歌手の視点からお話します。ベルカントで歌う上で大切なことは何か。そもそも現代の歌手はベルカントをどう捉えているのか、イタリア語と日本語の違い、西洋人との骨格の違い、音符の捉え方など、録音を参考に発声技術を説明しながら、ベルカントを教える大切さと難しさを日本人歌手の苦労話を交えてお話します。併せてイタリア近代音楽家とR.シュトラウスの関係を中心に、世紀末~戦後の話を展開したいと考えております。 (講師・記)  

 

日本ロッシーニ協会例会(2021年1月24日) --- 終了しました 

 

題目 ゼッダ先生の語る「ロッシーニのベルカント主義とヴァリエーションの実践」

講師 井内美香

期日 2021年1月24日(日) 午後1時30分開始、午後4時45分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム  会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

内容

 アルベルト・ゼッダ先生のご著書『ロッシーニ四方山話(Divagazioni rossiniane)』から第4章を紹介します。内容はロッシーニ音楽の秘密に直接通じるベルカント主義について。ベルカントとはそもそも何か? ロッシーニがベルカントをどのように捉えていたか。ロッシーニの時代の演奏にはどのようにヴァリエーションやカデンツァ、装飾歌唱が使われたか。そして現代においてロッシーニ・オペラはどのようなヴァリエーションをもって歌われるべきかの論考です。例にあがっている楽曲をいくつか選び、合間に聴きながら進めたいと思っています。 

(講師・記)

  

2020年度の例会(コロナ禍により3回のみ実施)

日本ロッシーニ協会例会(2020年12月12日) --- 終了しました 

 

題目 『解放されたイェルサレム』と十字軍オペラ──アルミーダの変遷

講師 水谷彰良

期日 2020年12月12日(土)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定(会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム 会員とそのご家族は無料。その他の方は、当日1,000円を頂戴します。

内容

 ダンテ『神曲』と並ぶイタリア文学の古典、トルクワート・タッソの英雄叙事詩『解放されたイェルサレム』は、第1回十字軍を背景にキリスト教徒とイスラム教徒の戦士の死闘に愛の物語を織り交ぜ、数多くのオペラの原作になりました。なかでも魔女アルミーダは、リュリ、ヘンデル、ハイドン、ロッシーニを経てドヴォルザークまで80余の歌劇の主人公となっています。この講演ではタッソ原作の登場人物がオペラの中でどのように描かれたのかを考察し、パロディ作品や21世紀の新作も含むアルミーダの変遷を、音源と上演映像も用いて概説します。 (講師・記)   

 

日本ロッシーニ協会例会 (10月31日) --- 終了しました 

 コロナ禍で中止していた例会を再開します!

 

題目 最新のロッシーニ上演を観る:《エジプトのモゼ》鑑賞会(2020年1月シモン・ボリバルホール上演)

期日 2020年10月31日(土) 午後1時30分開始、午後4時45分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム  註:密を避けるため、会員とそのご家族に参加限定します。

内容

 2020年1月25日シモン・ボリバルホールで行われた《エジプトのモゼ》セミステージ上演の映像を鑑賞します(字幕はスペイン語)。エル・システマはベネズエラで誕生した画期的な音楽教育プロジェクトで、世界で活躍する指揮者、器楽奏者、オーケストラを輩出しました。この上演は学術プロジェクトとして1年以上の周到な準備を経てなされ、ロッシーニ作品を通じてオペラと歌手教育にエル・システマを適用した成果です。当日は作品解説のプリントを配布して簡単な説明のみで鑑賞します。出席者にはマスク着用など感染予防に協力いただき、30分に1回換気のための休憩をとります。

◎2020年1月25日シモン・ボリバルホール マルコ・ガンディーニ演出、クリスティアン・バスケス指揮

 シモン・ボリバル交響楽団、同合唱団。歌手はイティネランテ・イノセンテ音楽院選抜メンバー。

 

日本ロッシーニ協会例会 (2月23日) --- 終了しました 

 

題目 2019年ROFのヴィック演出《セミラーミデ》鑑賞会

期日 2020年2月23日(日) 午後1時30分開始、午後5時40分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム  会員とそのご家族は無料。その他の方は、当日1,000円を頂戴します。

内容

 昨年ROFで物議を醸したグラハム・ヴィック新演出《セミラーミデ》の上演映像鑑賞会です(RAI収録、字幕はイタリア語)。講師を置かず、作品解説を配布しての全幕鑑賞ですが、1~2回の休憩を含めて4時間超と長尺のため、終了時間は5時40分くらいを想定しています。

◎ROF2019年8月11日収録 演出:グラハム・ヴィック、指揮:ミケーレ・マリオッティ セミラーミデ:サロメ・ジー

 ャ、アルサーチェ:ヴァルドゥイ・アブラハミヤン、アッスール:ナウエル・ディ・ピエロ、イドレーノ:アントニー

 ノ・シラグーザほか

  

2019年度の例会(6回実施)

日本ロッシーニ協会例会 (11月10日) --- 終了しました 

 

題目 ベッリーニ&ドニゼッティ作品におけるロッシーニの影響、模倣、パロディ

講師 水谷彰良

日時 2019年11月10日(日)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム  会員とそのご家族は無料。その他の方は、当日1,000円を頂戴します。   

   (小田急線・京王井の頭線の下北沢駅より徒歩5分。東京都世田谷区北沢2-8-18)   

内容

 1810~20年代にロッシーニの歌劇が収めた成功により、後継作曲家の誰もがその影響を免れず、個性の確立が遅れました。この例会ではベッリーニとドニゼッティの初期・中期の歌劇におけるロッシーニの声楽書法、オーケストレイション、形式上の影響を模倣やパロディも含めて検証し、それぞれの作曲家の関係と相互の評価を書簡やドキュメントを通じて明らかにします。映像と音源も用い、お楽しみいただけると思います。

 

日本ロッシーニ協会例会 (10月14日) --- 終了しました

 

題目 朝岡聡の行った! 見た! 聴いた! 今夏のペーザロ報告

講師 朝岡 聡

日時 2019年10月14日(月・祝)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム  会員とそのご家族は無料。その他の方は、当日1,000円を頂戴します。

内容

 夏の音楽祭シーズンも終わりましたが、40回目のROFにはやはり多くの発見と感動がありました。その様子を《セミラーミデ》など主要3演目や、フローレスが歌ったガラコンサートも含め、録音と映像を交えて振り返ります。オープンした「ロッシーニ博物館」の内部もご紹介。ベルカントの聖地の熱き夏がよみがえります!

 

日本ロッシーニ協会例会 (7月15日 --- 終了しました

 

題目 カンタータ《感謝》、歌劇《デメートリオとポリービオ》《ひどい誤解》(2019年ROF予習会-2)    

解説 水谷彰良

期日 2019年7月15日(月・祝) 午後1時30分開始、午後4時50分終了予定(会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム   会員とそのご家族は無料。その他の方は、当日1,000円を頂戴します。

内容

 今年のROF予習会(2) として、カンタータ《感謝》(1821年ナポリ初演)、歌劇《デメートリオとポリービオ》(1810年作曲、1812年ローマ初演) と《ひどい誤解》(1811年ボローニャ初演) を取り上げます。《感謝》は音源のみ、《デメートリオとポリービオ》と《ひどい誤解》はROF上演映像を用い、1作1時間目安で概説します。全集版に基づく《ひどい誤解》の作品解説は、この日はじめて配布します。

 

日本ロッシーニ協会例会 (5月26日) --- 終了しました

 

題目 最新のロッシーニ上演を観る: 2018年10月フェニーチェ歌劇場《セミラーミデ》ダイジェスト鑑賞会

    (2019年ROF予習会)

期日 2019年5月26日(日) 午後1時30分開始、午後4時45分終了予定(会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム

内容

 今年のROF予習会を兼ねて、2018年10月ヴェネツィアのフェニーチェ劇場で上演されたロッシーニ《セミラーミデ》をダイジェストで鑑賞します。皆さま良くご存じの作品なので講師を立てず、作品解説のプリントを配布して簡単な説明のみでご覧いただきます。3時間50分の上演を3時間に編集し、字幕はフランス語のみですが、作品理解に過不足ないものと思います(幕間に休憩を15分とります)

 演出:チェチーリア・リゴーリオ、指揮:リッカルド・フリッツァ フェニーチェ劇場管弦楽団&同合唱団。

 セミラーミデ:ジェシカ・プラット、アルサーチェ:テレーザ・イエルヴォリーノ、アッスール:アレックス・

 エスポージト、イドレーノ:エネア・スカーラ他

 

日本ロッシーニ協会例会 (3月31日) --- 終了しました

 

題目 2018年ザルツブルク音楽祭のロッシーニ《アルジェのイタリア女》鑑賞会

期日 2019年3月31日(日)午後1時30分開始、午後5時終了予定(会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム

【案内文】

 ロッシーニ没後150年の話題の公演から、2018年8月にザルツブルク音楽祭で上演されたバルトリ主演の《アルジェのイタリア女》を全幕鑑賞し、残り時間で他の上演映像も紹介します。

 演出:モーシュ・ライザー&パトリス・コーリエ、指揮:ジャン=クリストフ・スピノジ、アンサンブル・マテウス、ヴィーン・フィルハーモニア合唱団 イザベッラ:チェチーリア・バルトリ、ムスタファ:イルダール・アブドラザコフ、リンドーロ:エドガルド・ロチャ、タッデーオ:アレッサンド・コルベッリ他 

 なお、例会後に場所を移し、下北沢のイタリアン・レストランで懇親会を実施します。

 詳細は、出欠をお尋ねする会員への往復はがきをご覧ください(2月末に発送予定)。

 

日本ロッシーニ協会例会 (1月14日) --- 終了しました

 

題目 ロッシーニの死となきがらの移送、《ロッシーニのためのミサ曲》

講師 水谷彰良

期日 2019年1月14日(月・祝)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定(会場は1時5分から入れます)  

会場 日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール)

内容

 ロッシーニ没後150年と密接に関連した例会です。二部構成で、第一部はロッシーニ最後の年(1868)の動静、11月13日の死、葬儀と埋葬、遺書の内容と死の反響に続いて、1887年のなきがら掘り起こし、フィレンツェへの移送と再埋葬に関して多数の図像を映写しながら概説します。休憩を挟んでの第二部は、ヴェルディのイニシアティブで13人の作曲家が共作した《ロッシーニのためのレクイエム》の概説と演奏映像の全曲鑑賞です(演奏時間110分)。                                        (講師・記)

  

2018年度の例会(8回実施)

日本ロッシーニ協会例会 (12月22日) --- 終了しました

 

題目 行った!見た!聴いた! ロッシーニ2018メモリアルイヤー

講師 朝岡 聡

期日 2018年12月22日(土)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム

【案内文】

 ロッシーニ没後150年の2018年。ザルツブルク、ペーザロなど私が足を運んだコンサートやオペラの現場を中心にメモリアルイヤーを彩った様々な歌声や舞台を映像で御紹介すると共に、スカラ座博物館で開催された「スカラ座とロッシーニ展」の様子もリポートします。11月13日の命日から、むしろ来年に向けて盛り上がりも期待されるロッシーニの今を実感できるひとときにしたいと思います。 (講師・記)

 

日本ロッシーニ協会例会 (12月18日) --- 終了しました

 

題目 研究発表会

日時 2018年12月18日(火)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定 (会場は1時5分から入れます)  

会場 日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール)

【研究発表①】午後1時30分~3時

 井内美香: 「アルベルト・ゼッダの著書にみるロッシーニの声楽的特徴とその技術」 

【案内文】

 アルベルト・ゼッダ先生のご著書「DIVAGAZIONI ROSSINIANE ロッシーニ四方山話」より、今回は第5章を取り上げてご紹介します。第5章は「ロッシーニの声楽様式」「ロッシーニの歌唱法の技巧」「ロッシーニ・オペラの登場人物たち」という三つの項に分かれています。バロック・オペラの声楽様式に根ざしたロッシーニのオペラが、言葉を使いこなすことによって音楽に多彩な表現を与えながらも、それまでの時代と違って革命的であったこと。オペラ歌手がロッシーニのオペラを歌いこなすためにはどのような技巧を身につける必要があるのか。そして、ロッシーニがそれぞれの声の種類にどのようなことを望み、どのような役柄を与えていったのか。これらを具体的な例を使って説明していきます。

 【研究発表②】午後3時15分~4時45分

 中山千夏子: 「グラントペラの成立に関わるスクリーブとロッシーニの接点」

【案内文】

 ロッシーニの《オリー伯爵》の台本を書いていることで知られるウジェーヌ・スクリーブは、19世紀前半においてヴォードヴィル、演劇、オペラ・コミック、オペラの4つの分野で時代を画した稀代の人気台本作家であった。ヴォードヴィル作家として出発したスクリーブが他の分野に進出しのし上がっていくちょうど階の時期に、彼は「ロッシーニがパリにやって来る!」という最旬ネタのヴォードヴィル《パリのロッシーニ、あるいは大宴会》を書いている。実はこの上演に先立って実際の大宴会が催されており、作品はリアルな宴会のパロディであるのみならず、当時のパリ社交界の音楽事情、音楽家たちの力関係などを反映した内容になっている。発表では、この作品に取り入れられた音楽史的事項に解説を加え、ロッシーニのパリ登場の背景、およびスクリーブが後にグラントペラを支える巨匠となりえた土台を探りたい。

 

日本ロッシーニ協会例会 (10月18日) --- 終了しました 

 

題目 2018年ROFとアーティストへのインタビュー

講師 香原 斗志

日時 2018年10月18日(木)午後1時30分開始、午後4時30分終了予定(会場は1時5分から入れます)     

     会員とそのご家族は無料。その他の方は、当日1,000円を頂戴します。

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム(下北沢駅、北口より徒歩5分) 

内容 

 来年、40周年を迎えるペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル(ROF)。今年は例年以上にバランスがよく、すぐれたアーティストが集められ、どの演目も高い水準にまとめられていました。そんな中、6泊の滞在期間に総裁兼芸術監督のエルネスト・パラシオ以下、8人のアーティストにインタビューしました。彼らの言葉からはROFの今後にはじまり、ロッシーニの音楽のあり方、ロッシーニのオペラ上演の現在、ロッシーニの演奏法や歌い方から、ひいてはイタリアにおけるオペラの現状、歌手の現状まで、多くのことを教えられます。今年のROFの映像や音源を楽しみながら、アーティストたちの言葉を通じて、ロッシーニのオペラの今を浮き彫りにできればいいな、と考えています。                                (講師・記)

 

日本ロッシーニ協会例会 (9月13日) --- 終了しました

 

題目 ロッシーニ没後150年の記念公演と最新ディスクから

日時 2018年9月13日(木)午後1時30分開始、午後4時30分終了予定(会場は1時5分から入れます)  

    会員とそのご家族は無料。その他の方は、当日1,000円を頂戴します。

会場 北沢タウンホール3Fミーティングルーム(下北沢駅、北口より徒歩5分) 

内容

 海外のロッシーニ没後150年を記念した公演の映像と、新発売の上演映像&ディスクから興味深いアイテムをセレクトして鑑賞します。その一つが、1842年3月18日ドニゼッティが指揮した《スタバト・マーテル》イタリア初演と同じボローニャ大学の大講堂(アルキジンナージオ)にて今年5月にマリオッティが指揮した没後150年記念のライヴ映像です。市販ディスクは《エジプトのモゼ》《オリー伯爵》ほか。お楽しみに!

 註:講師をたてず、簡単な解説による映像鑑賞会です。記念年の総括と2018年ROFについては別途12月に例会を設定しますので、

    それとかぶらない内容とします。

 来場御礼

 去る9月13日(木)、例会「ロッシーニ没後150年の記念公演と最新ディスクから」を実施し、平日にもかかわらず27名のご来場をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。この日は講師を立てず、今年5月ボローニャ大学の大講堂(アルキジンナージオ)で行われた没後150年記念《スタバト・マーテル》上演映像を皮切りに、今年発売された映像ソフト2点……ブレゲンツ音楽祭《エジプトのモゼ》とマルメ歌劇場《オリー伯爵》…… ペーザロROF《リッチャルドとゾライデ》の一部を紹介しました。 

 

日本ロッシーニ協会例会 (6月15日) --- 終了しました

 

題目:ロッシーニ《リッチャルドとゾライデ》(2018年ROF予習会)

講師 水谷彰良

日時 2018年6月15日(金)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定(会場は1時5分から入れます)

   会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

会場 会場:北沢タウンホール3Fミーティングルーム(下北沢駅 北口より徒歩5分)

註:駅の改修で出口の場所が変わりましたのでご注意ください。

  地図はこちら。PDF版はこちらをご覧ください。

内容

 今年8月ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルの演目から、日本語の作品解説が無い《リッチャルドとゾライデ》を2018年ROF予習会として紹介します。当日は詳しい作品解説を配布し、作品の成立と内容、見どころ聴きどころを概説し、併せて1990年ROF上演映像(リッカルド・シャイー指揮、ルカ・ロンコーニ演出。ジューン・アンダーソン、ブルース・フォード、ウィリアム・マッテウッツィ主演)をダイジェストで鑑賞します。 

 付記:他の2演目《セビーリャの理髪師》と《アディーナ》は協会ホームページに作品解説を掲載済みなので、予習会を行いません。《アディーナ》のCDは廃盤ですが、2003年ROF上演の放送録音がユーチューブにアップされています。協会ホームページの作品解説はこちら。《アディーナ》2003年ROFの音源はこちらをご覧ください  

◎来場御礼

 去る6月15日(金)、例会「ロッシーニ《リッチャルドとゾライデ》(2018年ROF予習会)」(講師:水谷彰良)を実施し、平日にもかかわらず45名のご来場をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。この日は作品解説と1990年ROF蘇演の映像ダイジェストを用いて、なお知られざるこのオペラの魅力を紹介しました。例会で配布した《リッチャルドとゾライデ》作品解説の改訂版を日本ロッシーニ協会ホームページに掲載します。ROFの予習にご利用ください。

 

日本ロッシーニ協会例会 (5月6日) --- 終了しました

 

題目 フランダース・オペラ特別演奏会「ロッシーニ・ガラ:アルベルト・ゼッダへのオマージュ」鑑賞会

日時 2018年5月6日(日)午後1時30分開始、午後4時40分終了予定(会場は1時5分から入れます)

   会員とそのご家族は無料。その他の方は、当日1,000円を頂戴します。

会場 日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール)

内容

 日本ロッシーニ協会演奏会「巨匠アルベルト・ゼッダに捧ぐ!」と同じ日にベルギーのアントウェルペンで行われた特別演奏会「ロッシーニ・ガラ:アルベルト・ゼッダへのオマージュ」の映像を鑑賞します。出演はソプラノのサロメ・ジーチャとカルメン・ロメウ、メッゾソプラノのチェチーリア・モリナーリとテレーザ・イエルヴォリーノ、テノールのエネア・スカーラとマキシム・ミロノフ、バリトンのニコラ・アライモ、バスのカルロ・レポーレとミケーレ・ペルトゥージ、ドナート・レンツェッティ指揮フランダース・オペラ交響楽団&同合唱団。

 これはゼッダ先生の90歳の誕生日を祝し、ゼッダ先生自身が指揮するコンサートとして企画されましたが、追悼演奏会に変更されました。例会では講師を立てずに「ロッシーニ・ガラ」の映像を鑑賞し、残り時間でロッシーニ没後150年の世界の催しについてご案内するとともに出席者の歓談の場とします。ゴールデンウィーク最後の日曜日ですが、皆さまふるってご参加ください!

 ユーチューブに「ロッシー二・ガラ」の一部がアップされています(《ギヨーム・テル》より)↓

 https://www.youtube.com/watch?v=MGVssh9160o

◎来場御礼

 去る5月6日(日)、例会「フランダース・オペラ特別演奏会〈ロッシーニ・ガラ:アルベルト・ゼッダへのオマージュ〉鑑賞会」を実施し、GW最終日にもかかわらず42名のご来場をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。この日は講師を立てず、簡単な前説に続いて今年1月6日アントウェルペンで行われたアルベルト・ゼッダ追悼演奏会「ロッシーニ・ガラ:アルベルト・ゼッダへのオマージュ」の映像を全編鑑賞し、残り時間に日本ロッシーニ協会が6月から12月にかけて行う例会と催しを予告しました。

 

日本ロッシーニ協会例会 (4月1日) --- 終了しました

 

題目 図像・音源・映像で辿るロッシーニの生涯と作品:第2回 《試金石》から《シジスモンド》までの歩み

講師 水谷彰良

 日時 2018年4月1日(日)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定(会場は1時5分から入れます)

会員とそのご家族は無料。その他の方は、当日1,000円を頂戴します。

会場 日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール)

    東京メトロ 丸の内線または日比谷線:霞ヶ関駅B2出口、千代田線:霞ヶ関駅C4出口より徒歩約3分、

    都営地下鉄三田線:内幸町駅A7出口より徒歩約3分

内容

 ロッシーニ没後150年を記念し、ロッシーニの生涯と作品を豊富な図像・音源・映像を用いて詳述するシリーズの第2回です。《絹のはしご》の成功でヴェネツィア人のアイドルとなったロッシーニの次作《試金石》(1812年9月26日初演)から《シジスモンド》(1814年12月26日初演)まで8作の歩みと作品の特色をお話します

                                                 [講師・記]

◎来場御礼

 去る4月1日(日)、例会「図像・音源・映像で辿るロッシーニの生涯と作品:第2回「《試金石》から《シジスモンド》までの歩み」(講師:水谷彰良)を実施し、40名のご来場をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。この日はバタバタの駆け足でしたが、ロッシーニが2年半の間に作曲初演した《試金石》から《シジスモンド》まで8つのオペラの題材と音楽の特色を、上演映像と映画を交えて解説しました。 

 

日本ロッシーニ協会例会 (2月12日) --- 終了しました

  

題目 最新のロッシーニ上演を観る: 2017年4月ミラノ・スカラ座《泥棒かささぎ》初演200年上演鑑賞会

日時 2018年2月12日(月・振替休日)午後1時15分開始、午後4時50分終了予定

   (開始時間が通常より15分早いので、ご注意ください。会場には1時5分から入れます)

   会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

会場 日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール)

内容

 ロッシーニ没後150年最初の例会は、昨年ミラノのスカラ座が行った《泥棒かささぎ》初演200年記念公演の映像鑑賞会です。全編3時間10分とあって開始時間を早め、1時15分から見どころを5分で概説、1時20分から鑑賞を開始します。第1幕:1時間40分、休憩を挟んで第2幕:1時間30分、ノーカット放映です。

 RAI 5放送映像でネットにアップ済みですが、例会では大画面の迫力ある音響でご覧いただけます。シャイー渾身の指揮でキャストも万全。初演劇場スカラ座が総力を挙げた200年記念公演の初日映像をご堪能ください。  

 演出:ガブリエーレ・サルヴァトーレス、指揮:リッカルド・シャイー ミラノ・スカラ座管弦楽団&同合唱団。

 ニネッタ:ローザ・フェオラ、ピッポ:セレーナ・マルフィ、ルチーア:テレーザ・イエルヴォリーノ、

 ファブリーツィオ:パオロ・ボルドーニャ、ジャンネット:エドガルド・ロチャ、フェルナンド:アレックス・

 エスポージト、代官:ミケーレ・ペルトゥージ、エルネスト:マルコ・ミミカ  

 

2017年度の例会(8回実施)

日本ロッシーニ協会例会 (12月24日) --- 終了しました

 

題目 図像・音源・映像で辿るロッシーニの生涯と作品:第1回「誕生から《絹のはしご》までの歩み」

講師 水谷彰良

日時 2017年12月24日(日)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定(会場は1時5分から入れます)

   会員とそのご家族は無料。その他の方は、当日1,000円を頂戴します。

会場 日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール) 

   東京メトロ 丸の内線または日比谷線:霞ヶ関駅B2出口、千代田線:霞ヶ関駅C4出口より徒歩約3分、

    都営地下鉄三田線:内幸町駅A7出口より徒歩約3分

内容

 来年のロッシーニ没後150年を記念し、ロッシーニの生涯と作品を豊富な図像・音源・映像を用いて詳述するシリーズの第1回です。紀元前2世紀に始まるペーザロの歴史から説き起こし、誕生から1812年5月9日初演《絹のはしご》までのロッシーニの足跡と作品の特色をお話します。なお、筆者は最新研究、書簡とドキュメントに基づくロッシーニ伝を執筆中で、2018年に出版を予定しています。[講師・記]

◎来場御礼

 去る12月24日(日)、例会「図像・音源・映像で辿るロッシーニの生涯と作品:第1回「誕生から《絹のはしご》までの歩み」(講師:水谷彰良)を実施し、クリスマスのさなか43名のご来場をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。この日はペーザロの歴史を紀元前から説き起こし、17世紀の地図と現在のペーザロの地図を用いて都市構造の違いを説明し、ロッシーニ劇場とロッシーニの家の過去と現在を挟んでロッシーニの誕生から1812年初演《絹のはしご》までの足跡と作品の特色を解説しました。後日、出席者から「面白い内容で勉強になった。是非その続きをやってください」とリクエストをいただきました。

 

日本ロッシーニ協会例会 (11月3日) --- 終了しました

 

題目 アルベルト・ゼッダ著 『ロッシーニ四方山話(仮訳)』を読む

講師 井内 美香

日時 2017年11月3日(金・祝)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定(会場は1時5分から入れます)

     会員とそのご家族は無料。その他の方は、当日1,000円を頂戴します。

会場 日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール)

    東京メトロ 丸の内線または日比谷線:霞ヶ関駅B2出口、千代田線:霞ヶ関駅C4出口より徒歩約3分、

    都営地下鉄三田線:内幸町駅A7出口より徒歩約3分

内容

 指揮者、音楽学者であり、ROFの芸術監督、ROFアカデミーの校長を長年務めたアルベルト・ゼッダ先生(1928- 2017)の著書『ロッシーニ四方山話(仮訳。原題 Divagazioni Rossiniane』は、ロッシーニを真に理解するための必読書。演奏家にも、ロッシーニ・ファンにも大変有益な一冊です。ゼッダ先生の音楽との出会い、ロッシーニ音楽の基礎知識、作品個別の解説など、本の内容からさまざまな話題を選んでお話しします。 [講師・記] 

◎来場御礼 

 去る11月3日(金)、例会「アルベルト・ゼッダ著 『ロッシーニ四方山話(仮訳)』を読む」(講師:井内美香)を実施し、46名のご来場をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。この日はロッシーニ・ファンの聖書になりうるアルベルト・ゼッダ先生の著書『ロッシーニ四方山話(仮訳。原題Divagazioni Rossiniane)』の概要の紹介に続いて、《ラ・チェネレントラ》の項の試訳を基にゼッダ先生独自の作品分析が懇切丁寧に解説されました。井内さんはこの本の全訳に取り組んでおられ、日本ロッシーニ協会としてもその出版を全面的にバックアップする態勢を整えています。これに関して会員の皆さまのご協力を仰ぎたいと考えております。

 

日本ロッシーニ協会例会 (9月24日) --- 終了しました

 

題目 最新のロッシーニ上演を観る:2017年6月ローマ歌劇場のミキエレット演出 《ランスへの旅》 鑑賞会

日時 2017年9月24日(日)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定(会場には1時5分から入れます)

    会員とそのご家族は無料。その他の方は参加費として当日1,000円を頂戴します。

会場 日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール。定員60名)

    東京メトロ:丸の内線または日比谷線の霞ヶ関駅B2出口、千代田線の霞ヶ関駅C4出口より徒歩約3分、

    都営地下鉄:三田線の内幸町駅A7出口より徒歩約3分

内容

 ロッシーニ没後150周年を前に、世界各地で意欲的な上演が増えています。この例会は講師を立てず、今年(2017年)6月のローマ歌劇場公演《ランスへの旅》を全編鑑賞します。鬼才ダミアーノ・ミキエレットによる舞台は、美術館「金の百合」。ユニークな新演出です。あっと驚くフィナーレにも乞うご期待。本編2時間50分を鑑賞後、出席者の皆さまに今年のROFの感想をお聞きします。

  演出:ダミアーノ・ミキエレット、指揮:ステーファノ・モンタナーリ ローマ歌劇場管弦楽団&同合唱団

 主な配役──Corinna: Mariangela Sicilia、La Marchesa Melibea: Anna Goryachova、La Contessa di Folleville: Maria

  Grazia Schiavo、Madama Cortese: Francesca Dotto、Il Cavaliere Belfiore: Juan Francisco Gatell、Il Conte di

 Libenskof: Merto Sungu、Lord Sidney: Adrian Sampetrean、Don Profondo: Nicola Ulivieri、Il barone di Trombonok:

 Bruno De Simone 他 

◎来場御礼 

 去る9月24日(日)、例会「最新のロッシーニ上演を観る:2017年6月ローマ歌劇場のミキエレット演出《ランスへの旅》鑑賞会」を実施し、31名のご来場をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。この日は今年6月ローマ歌劇場で行われたユニークなミキエレット演出の《ランスへの旅》を鑑賞し、残り時間を今年のROF報告会に充てました。若い歌手を中心にした《ランスへの旅》は美術館に設定を移すミキエレットの発想が抜群に面白く、有名絵画から抜け出したそっくりさんに大笑い。フォルテピアノの自由闊達な関与にも、ロッシーニ演奏の最前線が聴き取れました。

 

日本ロッシーニ協会例会 (7月9日) --- 終了しました

 

題目 “ロッシーニを究めるセミナー” 第1回《小ミサ・ソレムニス》オリジナル版と管弦楽伴奏編曲

講師 水谷彰良

日時 7月9日(日)午後1時25分開始、午後4時25分終了(4時30分までに完全撤収します)

   会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

会場 三茶しゃれなあど(世田谷区民会館別館)集会室スワン&ビーナス 東京都世田谷区太子堂2-16-7

   東急田園都市線・三軒茶屋駅北口より徒歩1分、東急世田谷線・三軒茶屋駅より徒歩3分

内容

 ロッシーニに関する個々のテーマを究めるセミナーを始めます。これは従来の例会が作品の紹介や鑑賞を主体に 行われ、オペラ以外のジャンルや個別テーマの講座が後回しであることへの反省から5月5日の運営委員会で提起され、承認されました。その第1回として2013年に全集版が成立した《小ミサ・ソレムニス》を取り上げ、校訂者ダヴィデ・ダオルミの研究で判明した作品成立の経緯、管弦楽伴奏編曲も含めた受容の諸問題を、自筆楽譜の写真複製も提示して詳述します。 

◎来場御礼

 去る7月9日(日)、例会「“ロッシーニを究めるセミナー”第1回「《小ミサ・ソレムニス》のオリジナル版と管弦楽伴奏編曲」を実施し、30名のご来場をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。この日は会場の機器の問題でまごつきましたが、前半に《小ミサ・ソレムニス》成立の特殊性を自筆楽譜ファクシミリも交えて概説し、後半にアルベルト・ゼッダ指揮の管弦楽ヴァージョンのライヴ映像(2014年6月6日コルーニャ)を鑑賞しました。

 

日本ロッシーニ協会例会 (5月7日) --- 終了しました

 

題目 ロッシーニ《コリントスの包囲》(2017年ROF予習会)

講師 水谷彰良

日時 2017年5月7日(日)午後1時30分開始、午後4時45分終了予定(会場は1時5分から入れます)

   会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

会場 日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール)

   東京メトロ 丸の内線または日比谷線:霞ヶ関駅B2出口、千代田線:霞ヶ関駅C4出口より徒歩約3分、

    都営地下鉄三線:内幸町駅A7出口より徒歩約3分

内容

 今年8月ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルの演目から、市販映像の無い《コリントスの包囲》を2017年ROF予習会として紹介します。映像は2002年アテネ国立歌劇場上演(イタリア語版。セッラ、バルチェッローナ、クンデ主演)をメインに、2001年リヨン国立歌劇場上演(フランス語版)も使用します。どちらも字幕は無く、作品解説はROF上演のフランス語版に沿ったものを執筆して配布します。[講師・記]

付記:他の演目《試金石》は『ロッシニアーナ』第37号に詳細解説を掲載済みで2種の市販DVD(NaïveとOpus Arte)が

   あり、《トルヴァルドとドルリスカ》は協会HPに作品解説を掲載済みで2006年ROF上演DVD(Dynamic)もある

   ことから予習会を行いません。《トルヴァルドとドルリスカ》日本語字幕付きDVDは廃盤ですが、5月7日の例会で

   お求めいただけます(会員限定。数点のみ在庫あり)。 

◎来場御礼

 去る5月7日(日)、例会「ロッシーニ《コリントスの包囲》(2017年ROF予習会)」を実施し、36名のご来場をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。この日は冒頭に《コリントスの包囲》の原作に当たる《マオメット2世》とフランス語版《コリントスの包囲》の特色を話し、続いてイタリア語版(2002年アテネ国立歌劇場)の上演映像を鑑賞しました。

 

日本ロッシーニ協会例会 (4月9日) --- 終了しました

 

題目 追悼:マエストロ・ゼッダ(生涯と芸術)

日時 2017年4月9日(日)午後1時30分開始、午後4時40分終了予定(会場は1時5分から入れます)

   会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

会場 日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール)

   東京メトロ 丸の内線または日比谷線:霞ヶ関駅B2出口、千代田線:霞ヶ関駅C4出口より徒歩約3分、都営地下鉄三

    田線:内幸町駅A7出口より徒歩約3分

内容

 3月6日ペーザロで亡くなられたアルベルト・ゼッダ先生を悼み、その生涯と芸術──指揮者・ROFの芸術監督・音楽学者・教育者としての業績──を、関係者の回顧、ディスカッション、資料映像によって明らかにする例会です。ゼッダ先生の経歴に関する資料も配布し、親しいオペラ関係者5人前後(調整中。歌手含む)の談話と豊富な映像を通じて敬愛するマエストロを偲びます。 

◎来場御礼

 去る4月9日(日)、例会「追悼:マエストロ・ゼッダ (生涯と芸術)」を実施し、43名のご来場をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。この日はゼッダ先生の経歴と業績を詳細な資料と共に紹介し、続いて次の8人による回顧を中心に進行しました(バスの三浦克次さんも飛び入り参加)。

 朝岡聡(コンサート・ソムリエ、フリーアナウンサー)/井内美香(音楽ジャーナリスト、コーディネーター&通訳)/

 小畑恒夫(昭和音楽大学教授、音楽評論家)/金井紀子(ピアニスト、昭和音楽大学名誉教授)/

  香原斗志(音楽ジャーナリスト、評論家)/小谷彩子(ピアニスト、コレペティトゥア)/

 中井亮一(テノール、藤原歌劇団団員)/水谷彰良(音楽研究家、日本ロッシーニ協会会長)

 時間の関係で予定した映像の一部しか視聴できず、ディスカッションに至りませんでしたが、回顧を通じてゼッダ先生の音楽学者、指揮者、ロッシーニ・アカデミーの指導者、音楽祭の芸術監督としての業績とあたたかな人間性が浮き彫りになり、出席者から「とても良い例会だった」とお褒め言葉をいただきました。

 

日本ロッシーニ協会例会 (3月10日) --- 終了しました 

 

題目  《ラ・チェネレントラ》2012年RAI制作の特別映像鑑賞会(初演200年記念)

日時 2017年3月10日(金)午後1時30分開始、午後4時30分終了予定(会場は1時5分から入れます)

   会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

会場 日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール)

    東京メトロ 丸の内線または日比谷線:霞ヶ関駅B2出口、千代田線:霞ヶ関駅C4出口より徒歩約3分、都営地下鉄三

    田線:内幸町駅A7出口より徒歩約3分

内容

 この例会は講師を立てず、冒頭30分に会長がペロー原作やディズニーの実写版『シンデレラ』を用いてシンデレラ物語の変遷の説明し、続いてトリノの王宮などで収録した演奏とアニメーションで構成した特殊な映像版《ラ・チェネレントラ》を鑑賞します(2013年RAI発売のオリジナル・ソフト使用)。

  カルロ・ヴェルドーネ演出、ジャンルイージ・ジェルメッティ指揮RAI国立交響楽団 出演:レーナ・ベルキナ(チェネレント

  ラ)、エドガルド・ロチャ(ドン・ ラミーロ)、カルロ・レポーレ(ドン・マニーフィコ)、シモーネ・アルベルギーニ(ダンデ 

  ィーニ)、ロレンツォ・レガッツォ(アリドーロ)他。   

◎来場御礼 

 去る3月10日(金)、例会「《ラ・チェネレントラ》2012年RAI制作の特別映像を観る (初演200年記念)」を実施し、33名のご来場をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。この日は始めにシンデレラ物語の概要と変遷を説明し、続いてトリノ王宮などで収録した演奏とアニメーションで構成した特殊な映像版《ラ・チェネレントラ》を全編鑑賞しました。

 

日本ロッシーニ協会例会 (1月9日) --- 終了しました

 

題目  《セビーリャの理髪師》200年史──名歌手と差し替えアリアの変遷

講師 水谷彰良

日時 2017年1月9日(月・祝)午後1時30分開始、午後4時30分終了予定(会場は1時5分から入れます)

   会員とそのご家族は無料。その他の方は当日1,000円を頂戴します。

会場:日比谷図書文化館(千代田区日比谷公園1番4号)4階スタジオプラス(小ホール。定員60名)

    東京メトロ 丸の内線または日比谷線:霞ヶ関駅B2出口、千代田線:霞ヶ関駅C4出口より徒歩約3分、都営地下鉄三

    田線:内幸町駅A7出口より徒歩約3分

内容

 今年初演200年を迎えた《セビーリャの理髪師》の歴史をテーマとする拙著『ロッシーニ《セビーリャの理髪師》 名作を究める十の扉』(仮題)が水声社から出版されます。この例会では、同書で明らかにした名歌手と差し替えアリアの変遷を中心に、名作のたどった数奇な運命を豊富な音源と映像を交えて概説します。[講師・記 

◎来場御礼 

 去る1月9日(月・祝日)、例会「《セビーリャの理髪師》200年史──名歌手と差し替えアリアの変遷」を実施し、年明けの連休中にもかかわらず40名のご来場をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。マニアックにレッスンの場の差し替えアリアの変遷を辿りましたが、19世紀の差し替え曲も映像を用いて数多く紹介できました。当日アンケートを実施し、平日の午後にも例会を行う提案に好意的なお返事をいただきました。

 

 

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